第3秘密工場

【要リハビリ〜オム 20100624】
要リハビリ〜オム 20100624


アメブロの方に公開したプロット、全文。



プロットの一部。




ダンスフロア、軽快にリズムに乗る主人公オム。

彼に近づく短髪の少女。

「ヤバいねそのステップ」

「…!!!…キミは?」

「駆除者だ」

「わお」



オムに向かって銃を連射する少女。騒然となるフロア。うまくかわすオム。


「……!」

弾切れ。


「こういうの苦手なんだよね」

銃を捨てる。


「面倒くさい」


オムに向かって飛びかかってくる少女。強烈な足技を次々と見舞う。


「ちょ、タンマ待って」

追いつめられるオム。


「魔女に呪われし者は発見次第直ちに駆除」

「ああそうさ、それがルールだ。でもボクはすでに一度消されてるんだ」

そう言うと、奇妙な形の帽子と眼鏡を外す。


「…!王子?」

「そうだ、ボクはこの国の王子…オム・ハム。半月前に侵された…“魔女の種”にね」

そう言うと、髪をかきあげ額を見せる。

額の中央…種子のような突起から葉脈のような痣が、額から顔半分をおおっている。

「…王子は影武者をたて処刑されたと噂だ」

「そう、今メディアに登場してるオム・ハムは影武者だ。永遠のな。ボクは処刑される運命だった…存在を抹消されるとこだった…が」

「逃げたのか」

「ピンポーン!ご名答」

「…魔女に呪われし者…感染者は存在しているだけで重罪だ。新たな感染者を増やす危険がある。お前がかつてオム・ハム王子であったとしても…例外ではない」

「そうなんだけどさ」

「駆除する」

「だからちょっとタンマだってば!最後まで聞いてって!」

「魔女の種…この未知のウイルスで命を落としたもの…消されたものは数知れず…仮にも一国の王子であった者が死を恐れるとは…」

「…ボクは確かに逃げた。でも死ぬことはそんなに怖くない。いや怖くないこともないけどさ。ただね、知りたいんだよ、こうなった原因を。このウイルス…なのかもまだ分からないけど、今のこの状態を正常に戻したい。国も、感染者も、国民すべてをね。クリーンにしたいんだよ」

「クリーンに…」

「だから見逃してくれないかな、今はたまたま…そうノリの良い音に惹かれてつい寄っちゃっただけでさ」

「………」

「まだ…消えるわけにはいかないんだ」

「お前に何が分かるというのだ、きっと…何をしようと無駄だ。国の科学者たちですら…考えることを放棄してる」


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