誰でも釣行記

シロクマ大王
【武士は釣れねど高楊枝(2)】

釣りを開始して、数投。反応はまるでなし・・・。
やりたくはなかったが、ハリスにガンダマを打つ。その時、あることが浮かんだ。あの国民的アニメ『サザエさん』に登場してくる『ジンロクさん』なる人物。サザエさんは、登場人物の名前が海や魚にまつわるものが多い。と、すれば『ジンロクさん』は、ジンタンの6号ではないか!?つまり、『J6(ジンタン6号)=ジンロク』なのだ。まぁ、そのへんは染さんにでも聞いてみよう!と思った。ハリスにJ7を段打ちし、仕掛けを投入。なじみが格段によくなった。「これはいける!!」そう思った矢先、隣の瀬に乗った方の竿がいい感じで曲がっているのが目に入った。「俺のじゃね〜し」なんて思い、ウキを見つめると、目の前にある沈み瀬の上をゆっくり通過していた。集中してウキを眺めえていると・・・ウキの流れている方向とクッション水中の流れている方向が逆ではないか。「げげっ、2枚潮・・。」しかも、上の潮と下の潮の流れに相当の差がある。こうなれば、2枚潮には2段ウキだ!と仕掛けをチェンジ。瞬間的な決断はよかった。下のウキが潮をつかむと、グイグイ引っ張っていく。「いいねぇ〜」なんて感心していると、アタリウキが水中に引き込まれた。「キタっ!!」以前、鵜沢さんが、「2段ウキの場合はビュッと合わせてはダメだよ」と言っていたので、竿の胴に乗せる感じで合わせを入れた。例えるなら、落合選手が現役のころ、外角の球をバットに乗せて運び、右中間スタンドに放り込んだ、そんなイメージだ。グッと抵抗が走る・・。「よし」と思ったのも束の間、すんなり浮いてきたのは、でっかいフグだった。「仕掛けが重いのか・・。」そう感じた僕は、ハリスに打ったガンダマを外した。再度、投入。ゆっくり、ゆっくり確実に仕掛けは馴染んでいく。コマセをかぶせ、そのまま流れに任せた。アタリウキがまた、ゆっくりと沈んでいく。潮の流れではない・・。「よしっ!!」合わせを入れると、強烈な引きを感じた。一気に沈もうとする。しかし、アテンダー2の敵ではない。胴に乗せるイメージで竿を立てた。すると、ヤツは、沖へ向かって走る。2回目の突っ込み。楽勝だった。「いいねぇ〜。頑張れ」そう声を出した。キーンと音が鳴る。更にヤツは3度目の突っ込みをみせた。
フッと抵抗がなくなる。「やられた・・。」全身の力が抜けた。仕掛けを上げてみると、鈎が無くなっていた。しかし、残念な気持ちよりも、そんな相手がいることが嬉しくてたまらない。すぐに鈎を結び、同じ場所へ投入した。だが、それっきり・・・。海は生体反応さえも消し去った。無常にも時は流れる。途中、大きなアタリはあったが、『サンノジ』と『バリ』、『ボラ』だった。


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