夕暮れ図書館(詩)

アネモネ
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静かに降り出した雨は
髪を濡らして行く
悲しみの色に塗り潰された景色は
何か置き去りにして回って行く

頭の後ろを撃たれた老犬は
闇夜の彼方に何かを見たのかな
どうして世界は狂っているんだろう
歌ってよオルフェウス
涙が乾くように

今降るこの雨がいつ止むとか止まないとか
ああ そんなことは
どうだっていいんだ
だって やることはもう決まってるから

孤独なアリアドネ
けれども会えるよ
紅く狂って燃え上がる瞳に
そしたら傷ついて冷え切った荒地でも
花は咲くんだろう 
咲くに決まってるさ

この世界に在り得ない
途方に暮れるほど
美しい空と海と砂漠と色と温度とを
描くことが出来たなら
あの子は笑うかな アネモネみたいに

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