1/1ページ目 【閲覧注意】byそらね蚊乃 「翔ちゃん?」 ガチャリとドアが開き、四ノ宮那月が部屋に帰ってきた。彼は鞄を床に放り出すと、まっすぐに俺のベッドをのぞきこんだ。 「どう?具合。」 「あんまり変わらない。」 俺はというと、昨晩から風邪で高熱を出して唸っていた。熱は38度3分のまま動かない。食欲もなく、那月が作ったお粥さえも口にすることができなかった。 「朝はごめんな。お粥、食べれなくて。」 俺は細い声で那月に謝った。 「ああ、いいよ。仕方ないじゃん。でもさすがに何か食べないと…」 那月はネクタイをほどきながら言った。「何も食べられない?」 俺の胃はまだ食べ物を受け付けようとしなかったが、那月にこれ以上心配をかけたくはない。 「何か…軽い、冷たいもの。」 「冷たい?アイスとか?」 「ああ…アイス。アイスくれないか?」 俺は申し訳ない気持ちで那月に頼んだ。 「分かった。ちょっと待ってて。シャイニーさんに外出許可得て、買ってくる。」 そう言うと那月は部屋を飛び出して行った。 俺は額に貼りついている熱冷シートを触った。体はだるく、頭もガンガンする。このまま寝ると、もう二度と目を覚ますことができないような気がした。 すると、那月がドアを開けた。随分早いものだ。 「あのさ、アイスじゃないんだけど、今そこで真斗にもらったんだ。」 那月は小さい紙袋を持ち上げて見せた。 「何?」 「心太(ところてん)。これなら冷たいし、味も薄いし、食べれるんじゃないかなって。」 「ありがとう。もらうよ。」 俺は聖川真斗の厚意にも胸がいっぱいになった。 重い体を起こそうとすると、那月が俺の肩に手を置いた。 「いいから寝てなって。食べさせてやるから。」 「そんな。悪いし、みっともない……。」 「風邪ひきのくせに見栄張るなって。熱が上がるぞ。」 そう言って那月は俺を再度ベッドに寝かせた。 那月は紙袋から、包装された透明のプラスチックの容器を取り出した。パッケージには「心太」と書かれていて、那月はそれを丁寧に剥がす。茶色いタレの袋を開け、それを心太にまんべんなくかけた。さらに紙袋から割り箸を取り出し、それをパキッと2つに割った。 「さ、口開けて……。」 那月は、きらきらと光る心太を箸で掴み、持ち上げた。俺が小さく口を開けると、心太はポタポタとタレの滴を落としながら、俺の口に入ってきた。 ゆっくりと噛む。しこしことした心太にタレが絡んでとても美味しかった。飲み込んでも、吐きそうな感覚はなかった。 「どう?」 「…美味しい。」 「そうか。ならよかった。」 那月はニッコリと笑った。那月はさらに心太を俺の口に運んだ。 「あはは、翔ちゃん可愛い。」 「は…?」 「だって口開けてさ、『ご飯ちょうだい』みたいな。ツバメの子みたい。」 那月はクスクス笑った。俺はため息をついた。 「食べさせてもらってありがたいけど、やめてくれ。じゃあ自分で食べるよ。」 「いいからいいから。さあさあ、まだ食べられるだろ?」 結局俺は那月に食べさせてもらいながらも、心太を1パック完食した。 「ごめん、ありがとう。」 「今日は貸しにしといてやる。でも、まだ熱あるのか?」 「うん…まだ38度以上ある。今夜は風呂無理だな…。」 俺はつぶやいた。 「でも、汗かいてるんじゃ…?」 那月が聞く。 「服だけ着替える。」 そう言って俺は起き上がろうとした。しかし那月はまた止める。 「あ、あ、寝てなって。」 「着替えくらい1人でするよ。」 「そうだ。じゃあ翔ちゃん服脱いでて。体拭いてあげるから。」 「えっ?」 「汗かいたままじゃ、寝るにも眠れないでしょ。体も冷えるし。タオルあっためてくるから、服脱いで待ってな。下着もだよ!」 那月はそう言い残し、部屋を出ていった。仕方なく俺は、ベッドの中でゴソゴソと服を脱いだ。 数分して那月が戻ってくる。ほこほこと湯気が上がるタオルを持っていた。 「まあ力抜いてよ。」 那月はそう言って、まず俺の首にそっとタオルを当てた。最初は熱いと感じたが、慣れてくると汗が吸いとられるようで気持ちがよかった。 那月は俺の体にかかっている布団を腹の辺りまでめくる。俺の胸板を、温かいタオルが進んでいった。腕を持ち上げられ、脇や指先まで丁寧に拭かれる。 「ちょっと、うつ伏せになって。」 那月に言われ、俺は寝返った。背中にタオルが当てられる。体が新しく、綺麗になっていくような気がした。 うつ伏せのまま、布団をふくらはぎまで下げられる。 「タオル、冷たくなってない?」 那月は聞いた。 「大丈夫。あったかいよ。」 俺も答えた。那月のタオルは尚も優しく、俺の太ももを進んでいった。 「……っ」 那月のタオルが俺の尻に当てられたとき、なぜか声が出そうになり慌てて押し殺した。体に力が入る。それでも、那月は撫でるように俺の尻を拭いていった。 「じゃあもっかい、あお向けになって。」 那月が言う。俺は息をつき、思いきって寝返った。 那月は布団を全部剥ぐ。そして、足首から拭いていった。 「………いい?」 那月は言うと、俺の股の間をそっと拭き始めた。 「ぁあんっ…」 思わず声が出てしまう。那月はクスッと笑った。 「だめだなあ翔ちゃんは……もっと拭いてほしいの?」 那月は左手で俺の肉茎を持ち上げると、右手のタオルでそれを丁寧に拭いた。 「ぁっ、あぁっ、ぁっ…」 こんなつもりじゃなかったのに。俺のものはすでにピンと張り、額には汗が浮かんでいた。 「も、もう……いいから……。」 俺はそう言うのに、那月は尚もタオルでしごきあげる。 「那…月……ぅっ、ぁあ、ああああっ、はぁっ、あっ…」 俺の精液が那月の手を濡らす。腰がビクンと動いた。 「ちょっと翔ちゃんたら、せっかく拭いてやったのに、自分で汚しちゃうんだから…。」 那月は、俺の液で濡れた太ももをペロリと舐めた。 「ああ、ああ、あぁぁっ…」 俺は首を横に振って抵抗する。那月は俺の肉茎にさえ舌を立て、体液を舐め干した。 「まだ……足りないか?」 那月はタオルでさらに俺に刺激を与える。 「ぁああっ!あぁ、あぁあっはぁああ!」 俺は背中をのけぞり、手でベッドを叩いた。涙がボロボロと落ちる。 「もう、いい、もういいよ那月、十分だよ。那月、那月!」 那月那月と、俺は泣き叫び続けた。目から汗が流れ、額から汗が吹き出、口からは唾がこぼれ、俺はもう自分をコントロールすることができなかった。 「おはよう、翔ちゃん。」 目を覚ますと、もう日は高く昇っていた。那月に着せられたらしく、新しいパジャマを身にまとっていた。那月はすでに制服姿だった。 「もう行ってくるよ。これ、食べられたら食べてて。」 那月は紙袋を枕元に置き、足早に部屋を出ていった。 紙袋の中には、アイスクリームが入っていた。 俺はゆっくり起き上がった。昨晩と比べると、ずいぶん楽になっている。頭痛も消えていた。 「那月が、いい薬かな。」 俺はそっとつぶやいた。 【ご精読ありがとうございました!!】 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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