図書室

俺の手の平で踊れ〜御曹司編〜
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正直、想像を越えてた。


「この格好でここに入れと言うのか…」


寮の部屋の前に人が居る気配がしたから、聞き耳をたてたら聖川のぶつぶつ呟く声がした。――やれやれ。何があったか知らないけど、早く入ればいいのに。こっちはわざわざシーツの皺を延ばして待ってたんだから。

そうこうしてるうちに控えめにドアが開いた。

俺は何事もなかったようにベッドに仰向けになって雑誌に目をやりながら「おかえり」と言った。
「ただいま」と返した聖川が嫌に挙動不審で視線を向けてやると

「………………誰?」

「聖川…真斗だ…」



待て。俺の知ってる聖川は男だ。
じゃあ今目の前にいるのは誰だ。

早乙女学園女子制服に身を包んだ美少女。
顔や体つきは聖川のそれだけど、
表情とか、仕草とか、
立派な女だった。

「……そういう趣味だったのか、知らなかったよ聖川」
「誰がだ」

あからさまに嫌そうな顔だったから、したくてしたんじゃないって事は分かった。
クラスの奴らに流されたか罰ゲームかなんかだろう。

「似合ってるよ」

「冷やかしは止せ」

いや、当に。
夏に一度こいつが女の格好してたの見たことあるけど、その頃はまぁ、立場がどうだとかで互いに嫌み合ってたから好きでもなんでもなかったし、何も思わなかった。
けど今は、

ミニスカート姿の聖川に煽られてしょうがない。
早乙女学園の女子制服って、こんなに厭らしかっただろうか。


「女子は肌を露出するなっていつも言ってるお前がそんな短いスカート履くなんてな」
「……四ノ宮に…履かされたんだ」

視線を合わそうとしない聖川はもじもじしながらスカートの裾を掴んでいた。
ああ、可愛いね。





スマートに行為に運ぶのが俺のやり方なんだけど、コイツに対してはどうも上手くいかないみたいだ。


ベッドから起き上がって聖川の前に立つ。


聖川は下を向いて身を竦めた。

長い青い髪を指に絡ませた。
なんだ、コイツはあの変なパッツンダムカットしか似合わないもんだと思ってたけど、
ロングヘアーも似合うんじゃないか。

そんな事を考えながら噛むように口付けた。

聖川の口から小さい声が漏れた。

唾液を絡ませて聖川の舌を強く吸い上げた。

「…はっ…ん………っ何をする…!」
「…っ、聖川、お前舌が薄いからますます女みたいだよ…」
「〜〜っ!」

聖川が口を塞ぎながら顔を赤らめた。

それがまた思ったより可愛かったから、首もとのリボンをむしってやった。

一番上まできっちり閉められたシャツのボタンを乱暴に開けた。

そして首筋に舌を這わせた。

「……ん」

胸に手をやると、そこはやっぱり男のそれで、この可憐な見た目からしたら違和感があるけど、やっぱり聖川なんだ、とどこか安心もした。

聖川の乳首を口に含んで舌で転がしてやった。
普段ならぶちギれられるとこだけど、女装してるからなのか聖川は普通に感じてくれてるだけだった。
止めないって事は、続行してもいいのかな?




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