図書室

ありのままのお前で〜御曹司編〜
1/1ページ目






「やぁ、真衣ちゃん、久しぶりだね、元気だったかい?」

「えっと…あの…」

「神宮寺レンだよ、君のお兄ちゃんのお友達。忘れちゃった?」

「…あ!」

「思い出してくれた?良かったよ、ところで…聖川…真斗はいるかな?」

「おにいちゃまはにのみやさんとお出かけです」

「…四ノ宮、かな?…じゃあ真衣ちゃんは今1人なのかい?」

「はい!」

「それは好都合だ…ねぇ真衣ちゃん、お兄ちゃんと楽しい事…しようか?」








ありのままのお前で〜御曹司編〜








「どういう事だ!!!!」
寮に聖川の怒声が響いた。
「…なにが?」

聖川に襟首を捕まれ壁に押し付けられたオレは鼻で笑った。

「真衣に…何をした!」

「真衣?ああ、お前の妹?元気にしてる?」

へらっとそう言ったオレを見た聖川はより一層剣幕になった。

「貴様、自分が何をしたか分かっているのか?!」

「何って…?何かな?」

「ふざけるのも大概にしろ…!貴様は…!真衣を…!」

「女にしてやっただけさ」


バン、と鈍い音が響いた。
こいつに殴られるなんて前にもあった気がするな。

聖川の怒りに任せた一撃は、オレの口の中を鉄の味にさせた。

「…っ、顔はよせよ、仮にもアイドルなんだぜ?」「黙れ!!……黙れ…!!」
すごい剣幕だよ聖川。

本気でオレに怒ってるんだね。

「いいか?!貴様のした事は犯罪だ!!強制わいせつ罪…強姦罪だ!!」
「大丈夫だって…挿れてないから安心しろよ」
また鈍い音が響いた。
「真衣は…真衣はまだ小学校にも上がってないんだぞ?!それなのに…っ!」
聖川が奥歯を噛み締めた。
オレは切れた口の横を拭いながらそれを見つめた。



「…真衣が、好きだったのか?」

「…」

「…それとも、そういう性癖なのか?」

聖川は口元を緩ませた。
ただ、その眼は酷く冷めていて、オレを蔑む感情しか伝わってこなかった。


「…どっちでも、ない」
「じゃあ、俺が嫌いか」

「…」

「俺が嫌いだから、真衣に手を出したんだろう?」

「…………」

「どうやら余程嫌われてるようだ…俺は正直そこまでお前を嫌ってなどいなかった。寧ろ信頼していた面もあったし許し合える関係だとも思っていた。…………でも、これまでだな。」

「………え…」

聖川の手がゆっくりとオレの首から離れた。


「俺は貴様を鬼畜だとしか思えない。」


聖川はまたその凍てついた藍色の眼でオレを牽制した。ような気がした。事実したんだろう。




部屋からゆっくり出ていった聖川の背中を追うこともできなくて、オレはフローリングに座り込んだ。


聖川、オレはお前がどうしようもなく好きなんだ。
オレがオレでいられなくなるくらい好きなんだ。

だからオレはお前にオレだけ…

オレはお前が好きで
どんな理由であれ
お前にオレだけを見ていて欲しかっただけさ。


失いたくないから、
普通のオレじゃ好きになってもらえないから、
どんな手を使っても
オレから目を反らせないようにしてやりたかったんだ。

オレはこんな性格だから、

「ありのままのお前でいい」
って


お前に言って欲しかっただけなんだ、
真斗。













#ありのままのお前で〜御曹司編〜
御巫ここあ


なんすか…なんすかこれ…
えろくないしぃぃぃぃいぃ\(^P^)/



[指定ページを開く]

章一覧へ

<<重要なお知らせ>>

@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
@peps!・Chip!!は、2024年5月末をもってサービスを終了させていただきます。
詳しくは
@peps!サービス終了のお知らせ
Chip!!サービス終了のお知らせ
をご確認ください。




w友達に教えるw
[ホムペ作成][新着記事]
[編集]

無料ホームページ作成は@peps!
無料ホムペ素材も超充実ァ